平成16年に法制化された医師卒後臨床研修制度に則り、山陰労災病院も研修指定病院となりました。当初は、小児科・産婦人科がなく、近隣の病院に協力していただく形で開始されました。初期臨床研修は1学年4名の定員でしたが、平成22年度から5名となりました。当院は救急患者が多く、各科とも地域の第一線で活躍しており、実地医療が経験できるため、初期臨床研修には適していると自負しています。指導医は全てマンツーマン方式で、臨床研修はもちろん、学会や研究会の発表も行えるようにしています。研修責任者、指導医が参加する研修医会を頻回に開催し、研修医の悩み、研修や研修環境に関する改善要望などを常時話し合える場を設けています。また原則的に研修医の夜間宿直は義務とせず、土日や祝日の日直帯で救急外来の研修を行っています。
平成26年4月に小児科、産婦人科の診療が開始されたことから、プログラムを改訂し、現在は、小児科、産婦人科の研修が可能となりました。また鳥取大学の研修プログラムに協力する形で1年目のたすき掛け研修医も受けています。
3年目以降の後期研修では2~3年間の予定で研修が行われています。平成27年度からは小児科、産婦人科、リハビリテーション科、病理診断科を新たに加えた、20のプログラムを作成しました。さらに研修医の希望、将来計画に沿った形で各科をローテートできる研修形態を可能としました。処遇も初期研修、後期研修とも大幅に改善しました。山陰の風光明媚な環境での研修を希望される研修医をお待ちしています。