- 腎友会とは
- 腎臓病の治療で人工透析が、戦争で負傷したアメリカ兵を助けることから始まったといわれています。
もちろん今の透析とは似ても似つかないものでした。 日本の腎臓病患者は死ぬしか選ぶ道はなかった。そんな時代を経て2025年に50年を迎えます。
現在では、ほとんどの腎臓患者は、人工透析によって延命を得られる時代になりました。中でも医療費の負担が重くのしかかって「金の切れ目が、縁の切れ目」の時代が続きました。その負担を全額国庫負担、身障者1.2級として認定運動を開始されたのが、全国腎臓病協議会の先人たちでした。
この流れの中で、山陰労災病院でも1975年(昭和50年)に、「山陰労災病院腎友会」が発足しました。「腎友会」は人工透析患者や腎臓病患者で組織する団体です。主に勉強会や親睦会、情報交換や社会活動などを行い、些細なことでも相談しあえる窓口でもあります。
昭和47年、医療費は一か月約30万円(国保加入者は3割、家族は5割)が自己負担で、払えない患者は死亡するしかありませんでした。鳥取県の諸先輩も透析を受けながら、夜行列車で国会に出向いて請願を続けました。その結果医療費の負担がほとんど無料になりました。
この医療費負担制度を続けるために活動して、腎臓病患者の命を守っているのが「腎友会」です。 中国の言葉に「飲水思源」「水を飲むときにはその井戸を掘ってくれた人を忘れない」とあります。先人である「腎友会」の先輩に感謝し、腎臓病の仲間のために、一人でも多く会員を増し、33万人の透析患者を守る活動を行っているところです。ご理解とご協力をよろしくお願いします。
山陰労災病院腎友会