放射線検査を受ける際に不安なことや疑問などはありませんか?
中央放射線部では、患者様及びそのご家族の方に安心して検査を受けていただくため、医療放射線被ばく相談窓口を設置しました。
放射線検査についての不安や疑問に、診療放射線技師が丁寧にお答えします。
相談をご希望の方はお気軽にお申し出ください!
ご相談の申し込み | 総合画像センター受付 ・TEL:0859-33-8181(代表) |
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場所 | 医療相談室 |
相談時間 | 月曜日~金曜日 9:00~16:00(12:00~13:00の間は除く) |
対応者 | 医療被ばく相談担当診療放射線技師 |
Q:妊娠に気づかず腰椎の写真を5枚撮影した後、妊娠とわかりました。 胎児の被ばくは大丈夫でしょうか?
A:生まれてくる子供に形態異常や発育が遅かったりするのではないかと心配していることと思いますが、いずれの影響も心配はいりません。妊娠2週から8週の赤ちゃんは、確定的影響(形態異常)に対して敏感な時期ですが、放射線検査をしたと言うだけで、受けた線量に関係なく不安に駆られるお母さんが多いことを痛感しています。しかし、腰椎のX線写真を5枚撮ったとしても胎児が受ける線量は、5mGy程度です。
Q:以前胸部写真を撮った病院では、腹部を鉛エプロンでガードしていただきましたが、今回は何も防護はありませんでした。患者が多くて忙しいのはわかりますが、一人一人にきちんと対応していただけると有難いです。
A:撮影中に十分な説明がなされなかったため、不安を抱かせてしまい申し訳ありませんでした。胸部写真の撮影時に腹部を鉛エプロンで遮蔽するという行為は数十年前に推奨されていたものです。現在は胸部写真で腹部が直接被ばくする事は考えられないので、必要のない防護はかえって放射線は危険との考えを増大させるという理由で鉛エプロンの使用を控える施設が多くなっています。そもそも、胸部撮影の放射線量は表面の最大線量でも1mGyを超えることはありませんので実効線量を計算で見積もっても0.05mSv以下となります。100mSv以下では放射線の影響を考慮する必要はないというICRPの勧告もありますので、あまりにも少ない被ばくを心配する必要はありません。大事な検査は安心して受けていただければと思います。