令和5年度 山陰労災 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 485 87 137 253 245 351 752 1429 1423 620
令和5年4月1日から令和6年3月31日までの退院した患者数を10歳刻みの年齢階級別で示した表です。
当院の退院患者数が最も多い年齢階級は70代となっています。
未成年の患者(0~19歳)の割合は9.89%、70歳以上の割合は60.05%となっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器・感染症内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080xxCCPM04 肺炎等(04) 75歳以上の市中肺炎 手術なし 処置2なし 重症度:中 51 21.73 18.51 7.14 85.34
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く) 副傷病なし 33 18.62 8.60 11.76 75.62
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 24 19.48 20.60 8.00 84.08
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 経気管肺生検法等 処置2なし 副傷病なし 23 5.24 2.98 12.00 75.88
180030xxxxxadv その他の感染症(真菌を除く)+高額薬剤使用等によりDPC対象外 21 24.05 20.04 14.29 80.95
当科は呼吸器内科と感染症内科を統合し、呼吸器・感染症内科として平成25年1月1日から開設しました。
 当科では、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息を含めたアレルギー性肺疾患、肺炎をはじめとした呼吸器感染症、間質性肺炎を代表とするびまん性肺疾患、肺癌を主とした呼吸器悪性腫瘍などの診断、治療を中心として呼吸器疾患全般の診療を行っています。
 なお、当院は、日本呼吸器学会認定施設でもあり、ガイドライン、エビデンスに基づいた診断と治療を心掛けています。
 さらに、職業性肺疾患である、じん肺、アスベスト関連疾患などの健診、診断、治療も行っており、アスベスト疾患センターを開設しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 164 32.46 25.50 65.24 82.23
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 76 29.13 19.34 42.11 81.95
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 70 29.46 19.55 2.86 72.03
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 42 31.36 21.96 9.52 77.83
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 41 6.49 4.76 0.00 62.15
1)地域の二次救急病院であり、外傷や骨・関節・脊椎関連の救急患者は、地域で最も多く引き受けています。中でも、大腿骨近位部骨折、椎体骨折、上肢の骨折が大半を占めています。循環器内科や麻酔科の迅速な対応により、早期手術が可能なことも当院の特徴です。
2)変形性関節症・肩関節障害・関節リウマチなどの慢性関節疾患の治療の占める割合も大きいです。人工関節置換術の手術件数は、県内で最多となっています。3D術前計画を用いて、人工股関節や人工膝関節の手術を数多く行っています。新手術室は、無菌室が2室となり、人工関節置換術が同時並行で行えるようになっています。腱板損傷などの関節疾患に対しても、最新の内視鏡システムを用いて行っています。
3)脊椎関連では、脊椎脊髄外科専門医2名が担当しています。年間150例程度の、脊椎手術(椎間板ヘルニア、脊椎固定術、椎弓切除術など)を行っています。脊椎手術が可能な施設は、鳥取県西部地区では、当院と鳥取大学附属病院のみです。椎間板ヘルニア酵素注入療法「ヘルニコア」や坐骨神経痛に対する神経根ブロックなど保存的治療も積極的に外来で行っています。
4)当院は、躯幹用骨密度測定装置(DXA)を有しており、DXAと骨代謝マーカーを軸とした適切な骨粗鬆症診療を行っています。2021年から骨粗鬆症ロコモ検診も開始しています。
5)当科の整形外科スタッフは、常勤5名と非常勤1名です。日本整形外科学会認定施設であり、日本脊椎脊髄病学会認定医2名が在籍しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 122 22.44 17.38 3.28 84.98
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 85 3.54 3.05 0.00 74.27
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 66 3.62 4.26 0.00 70.89
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 45 11.44 9.77 0.00 82.24
050130xx9910xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 21 14.57 14.22 4.76 73.86
虚血性心疾患が中心ですが、肺塞栓症や腎動脈に対するインターベンションも随時行っています。2012年4月からは不整脈に対するカテーテル治療(カテーテルアブレーション)も行っています。急患を含めて疾患全般にわたり心臓血管外科と緊密な連携を取っています。
 方針:24時間体制で急患対応にあたっており、迅速かつ的確でムダのない医療を心掛けています。急性心筋梗塞の治療は90分ルール(病院到着からカテーテル治療までを90分以内に行う)を設けて動いています。 
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 69 8.81 6.87 0.00 67.07
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 66 5.53 4.55 6.06 71.71
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 29 8.21 5.98 3.45 68.90
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 22 33.05 18.01 9.09 71.68
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 21 21.67 15.12 0.00 72.10
消化器および乳腺の癌の手術、胆石症や鼡径ヘルニア、痔核などの良性疾患、胆嚢炎や虫垂炎、腹膜炎など緊急手術を要する疾患も対象に、幅広く外科領域の診療を行っています。
 消化器疾患に関しては、内科、放射線科とカンファレンスを行い、各疾患ガイドラインに基づいて治療方針、手術適応を決定しています。また、外科カンファレンスを毎日行い、術前・術後の症例や治療困難症例の検討を行っています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 75 4.88 5.96 1.33 1.36
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 54 4.69 5.86 0.00 2.43
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 49 7.45 6.07 0.00 0.00
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 34 4.18 6.37 0.00 2.41
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 30 3.27 5.64 0.00 3.87
小児科は平成26年4月に新設されました。診療所や他の一般病院ならびに鳥取大学医学部附属病院と緊密に連携を取りながら、小児医療ならびに周産期医療を行います。当院は総合病院ですので、他の診療科との共同診療が可能であり、多様なニーズにお応えすることが可能と考えます。標準医療を実践し、患者さんやご家族の疑問に真摯に耳を傾けることができる医療を心がけます。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 52 2.94 2.44 0.00 73.37
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 46 9.87 7.75 0.00 76.67
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 42 5.48 5.22 0.00 63.24
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 38 8.11 6.85 0.00 77.16
110080xx9903xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 13 14.62 11.64 0.00 79.62
当科は地域の中核病院の泌尿器科として尿路性器癌、尿路結石、排尿障害など泌尿器科疾患全般の診断、治療を行なっておりますが、当院には数年前まで小児科がなかったことから小児の疾患についてはあまり扱っておりません。入院は癌の患者さんが約50%と多く、腎や膀胱などの癌の手術を積極的に行っております。また癌の患者さんには基本的に告知を行うこととしております。
 癌に次いで多いのは結石の治療ですが、体外衝撃波による結石破砕は、ほとんど外来にて無麻酔での治療を行っております。また、尿管鏡による経尿道的手術も年間40~60例を行っております。
 レーザー装置を導入しており、結石や前立腺の手術に力を発揮しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 55 9.64 9.34 0.00 33.20
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 25 11.40 9.31 0.00 30.52
120150xx99xx0x 妊娠早期の出血 手術なし 定義副傷病 なし 17 10.35 9.33 0.00 30.76
120260x0970xxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) その他の手術あり 手術・処置等1 なし 17 1.35 4.46 0.00 31.71
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 16 15.63 20.10 12.50 29.63
産婦人科は平成26年4月21日から外来診療を開始し、6月から分娩を取り扱っています。婦人科手術はできる限りminimum invasive surgeryをめざし入院期間の短縮を図っています。地域の医療施設と鳥大病院をつなぐ2次医療施設として、手術を含む救急疾患にも対応しています。現在は、産婦人科専門医3名で診療を行っており、鳥取大学から不定期で診療応援をいただいております。
 婦人科は異所性妊娠、卵巣囊腫の茎捻転や卵巣出血などの緊急手術が必要な救急疾患の受け入れも行っています。現在は、主に婦人科良性疾患を対象に手術を行っています。可能な限り腹腔鏡下手術を取り入れ、できるだけ手術創を小さく目立たないようにして入院日数の短縮を行っております。骨盤臓器脱の手術はご高齢の方が多いため入院日数は1週間以内としています。
 生殖医学領域では、若年の月経困難症、月経不順、卵巣機能不全および性器奇形などもご紹介いただいており、MRI検査や手術などは待機期間がほとんどない状況で適切な処置が可能となっています。更年期障害などのホルモン補充療法も個々の症例に合わせて適切に対応しています。不妊症については、精液検査や子宮卵管造影の検査も可能で近隣の医院からの検査依頼にも対応しています。体外受精や顕微受精はできませんが人工授精までの治療を行っております。
 産科は、鳥取県西部地域における当院の産婦人科の置かれている現状から、総合周産期母子医療センターである鳥取大学医学部附属病院と産婦人科診療所との中間的な総合病院の産科施設としての役割を担っております。当然、一般のリスクのない正常妊娠の方の分娩も取り扱っておりますが、他の疾患を持った妊娠やハイリスク妊娠などの症例が多く、スタッフと治療方針を検討しながら診療を行っています。さらに、最近増加している、社会的にリスクのある妊婦さんの受け入れも行っており地域の行政機関との連携も行っております。また、当院の特徴として、不育症患者は鳥取県西部地区のみならず、鳥取県内全域から島根県東部まで広い範囲からご紹介いただいております。今後さらに地域との連携を深め、地域の方々に信頼されるよう日々の診療にあたりたいと考えています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 71 23.30 15.70 45.07 72.28
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 24 25.38 17.39 50.00 79.54
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 13 32.38 15.57 53.85 74.85
010060x2990301 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 11 18.45 18.06 36.36 76.27
010060x2990421 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 2あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 10 32.60 29.26 80.00 85.20
脳神経内科では主に脳梗塞の症例を中心に治療を行っています。
超急性期治療としては血栓溶解療法のみならず、脳神経外科と協力して血管内治療も積極的に行っております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 36 15.00 9.88 33.33 79.47
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 23.38 19.09 66.67 68.58
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 15.77 8.38 40.91 72.45
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 18.20 11.87 33.33 82.13
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 14 36.86 22.61 71.43 80.21
脳神経外科は昭和52年に開設され、以後鳥取県西部の脳神経外科医療の一翼を担ってきました。最近の年間手術症例は120例前後で推移しています。
入院症例の内訳は脳血管障害と慢性硬膜下血腫の割合がきわめて高いことが特徴です。脳神経内科医の協力を得て、急性期虚血性脳卒中の脳血管内治療環境を整えています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 47 5.34 7.53 2.13 13.06
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 36 4.50 4.73 0.00 67.53
030428xxxxxxxx 突発性難聴 30 8.90 8.55 0.00 60.17
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 24 8.54 8.71 0.00 61.21
030430xx97xxxx 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 手術あり 24 2.42 3.23 0.00 4.46
耳鼻咽喉科は首から上の狭い範囲を扱う小さい科と思われがちですが、視覚を含めた五感、小児科的疾患、上気道呼吸器疾患、めまい、顔面神経麻痺、突発性難聴などの内科的疾患と耳鼻咽喉領域の外科的疾患を取り扱います。
突発性難聴、顔面神経麻痺、鼻出血、扁桃周囲膿瘍、上気道の急性炎症性浮腫による呼吸障害、めまい発作などは、すぐに御連絡いただければ対処できるように努力しています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 49 2.82 2.61 0.00 65.08
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 33 8.06 5.21 9.09 75.42
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 14 25.21 21.38 0.00 69.57
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 11 26.18 21.52 9.09 74.36
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 15.45 15.27 0.00 73.45
・令和5年に施行した単独冠動脈バイパス手術は25例で、全例、心拍動下に施行して、より低侵襲なオフポンプ症例は(21例/25例)でした。また、心臓弁膜症手術は11例でした。
・胸部大動脈手術は4例、腹部大動脈瘤手術は17例で、症例により低侵襲のステントグラフト内挿術を行っています。
・下肢閉塞性動脈疾患などに対するバイパス術は14例、血栓内膜摘除術8例、カテーテル手術36例、血栓除去術4例でした。
・複雑な内シャント造設術は、13例行っています。
・下肢静脈瘤手術は49例で、レーザーやシーリングによるカテーテル手術が主となっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 23 2.30 2.54 0.00 74.35
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 19 2.05 4.46 0.00 79.74
020200xx99x1xx 黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等2 あり - - 2.09 - -
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし - - 2.82 - -
- - - - - - -
白内障手術は基本的には入院で片眼ずつ行っていますが、相談のうえ外来で行なうこともあります。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 内視鏡的胆道ステント留置術等 処置2なし 副傷病なし 68 9.73 8.75 4.94 80.09
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 22 7.09 7.58 0.00 72.22
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術等 18 8.26 7.61 0.00 75.32
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 14 4.14 2.61 7.14 72.29
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13 13.69 13.52 0.00 76.92
上記に示す5分類を含め、胃、食道や膵・胆道系の化学療法、炎症性腸疾患、肝がん治療、肝炎治療等、消化器疾患幅広く力を入れています。
 当科での主要疾患は、消化管(食道から大腸)、肝臓、胆嚢、胆道、膵臓疾患であり、内科学会、消化器病学会、消化器内視鏡学会、消化器がん検診学会、肝臓学会等の指導施設、認定施設ないしは教育病院となっており、指導医、専門医、認定医の資格を持った医師等が検査や診療に当たっています。
 疾患の早期診断、早期治癒をモットーとし、早朝カンファレンス、内視鏡検討会、症例検討などを行い、医師同士あるいはコメディカルとも協力しあいながら患者サイドに立った医療の提供を目指しています。
糖尿病・代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) インスリン製剤(注射薬に限る) 36 16.08 13.99 2.63 66.21
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 10 22.90 20.60 10.00 87.50
180010x0xxx0xx 敗血症 1歳以上 処置2なし - - 20.03 - -
100210xxxxxxxx 低血糖症 - - 6.80 - -
100380xxxxxxxx 体液量減少症 - - 10.60 - -
当院糖尿病・代謝内科では、主に糖尿病・代謝内分泌疾患の診療に携わっております。
 糖尿病教育施設に認定されており、専門医2名、糠尿病療養指導士10名程度と糖尿病認定看護師が有資格者として勤務しています。
 糖尿病治療に関しては、外来患者、入院患者、開業医からの紹介患者を主な対象として、医師、看護師、栄養士、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師のチーム医療の下、毎月2回、糖尿病教室を開催し、「自己管理」をモットーとした患者指導、合併症の予防を主眼とした診療を行っています。また、インスリン治療の外来導入、インスリンポンプ療法、フットケア外来、糖尿病透析予防指導も行っています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの等 処置2なし 副傷病なし 19 12.05 7.57 0.00 72.47
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの等 人工腎臓 18 31.42 34.07 0.00 80.42
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 12 25.00 20.60 8.33 81.33
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 経皮的腎生検法 10 3.00 6.44 0.00 52.90
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 人工腎臓 - - 13.81 - -
現在わが国では全国民の約400人に1人の割合で慢性維持透析を受けている患者さんがいますが、その背後には成人の約8人に1人に当たるおよそ1,330万人にのぼる「慢性腎臓病(CKD)」の存在が推測されており、更にこの内の約360万人はすでに腎機能が50%を切っていると推測されています。この慢性腎臓病(CKD)の存在は心・血管疾患の発症と生命予後に強く影響を与えていることが多くの研究で明らかにされており、慢性腎臓病の診断と治療の重要性が叫ばれています。
 2016年末現在、日本全国で慢性維持透析を受けておられる患者数はおよそ31万5千人で、毎年約7千5百人の患者数の増加を認めています。その要因は高齢化社会を反映しての糖尿病性腎症と高血圧性腎硬化症の増加ですので、これら慢性腎臓病(CKD)の診断と治療がますます重要となっています。
 当院は日本腎臓学会および日本透析医学会の認定施設として、日本腎臓学会専門医・指導医および日本透析医学会専門医・指導医の資格を持つ医師が内科的腎疾患の診断と治療、および急性腎不全や保存期から末期までの慢性腎不全管理に当たっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 29 - - - 16 - 1 8
大腸癌 - 22 31 58 17 17 1 8
乳癌 - 12 - - - - 1 8
肺癌 - - - 28 - - 1 8
肝癌 - - - - - 17 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院に入院し、がん診療を受けた5つの代表的がん疾患(5大がん)の診療情報の指標です。
初めての治療(初発)時のがんの進行度(Stage:ステージ)と再発で治療を受けた患者数を集計しています。
当院にがん治療のために入院された患者さん(初発時)のがんの進行度の最頻値は次の通りでした。
胃がんStageⅠ 大腸がんStageⅡ、Ⅲ 肺がんStageⅣ 
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 20 10.20 56.10
中等症 98 25.90 82.31
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
20歳以上の患者さんについて日常生活をしていた人が発症した肺炎(市中肺炎)の重症度を見た指標です。
重症度は、市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類しました。
入院中に発症した肺炎(院内肺炎)を別にし、市中肺炎の入院患者数等を見ています。
年齢が高くなるほど重症度が増す傾向にあります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 219 32.00 77.05 45.93
その他 27 31.89 75.74 3.66
脳梗塞を発症日から入院日までの期間別に入院患者数等を見た指標です。
ここでいう脳梗塞とは国際的な疾病等の分類(ICD-10分類)においてI63$であるものを集計しています。

脳血管疾患も死亡原因の上位に位置する疾患であり、脳梗塞の場合、早期に治療を行うことが効果的とされています。救急で搬送される患者さんも多く、受け入れには救急体制の確保が必要となります。
当院では発症日から3日以内に入院される患者さんが多く、平均年齢は77.05歳、リハビリ病院等への転院率は45.93%でした。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 144 2.36 27.81 55.56 80.55
K0821 人工関節置換術(股) 等 122 1.80 28.84 5.74 74.49
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 60 2.75 31.10 58.33 82.32
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 56 2.18 9.59 0.00 63.32
K1425 椎弓切除(2椎弓) 等 36 3.22 17.81 13.89 69.61
1)地域の二次救急病院であり、外傷や骨・関節・脊椎関連の救急患者は、地域で最も多く引き受けています。中でも、大腿骨近位部骨折、椎体骨折、上肢の骨折が大半を占めています。循環器内科や麻酔科の迅速な対応により、早期手術が可能なことも当院の特徴です。
2)変形性関節症・肩関節障害・関節リウマチなどの慢性関節疾患の治療の占める割合も大きいです。人工関節置換術の手術件数は、県内で最多となっています。3D術前計画を用いて、人工股関節や人工膝関節の手術を数多く行っています。新手術室は、無菌室が2室となり、人工関節置換術が同時並行で行えるようになっています。腱板損傷などの関節疾患に対しても、最新の内視鏡システムを用いて行っています。
3)脊椎関連では、脊椎脊髄外科専門医2名が担当しています。年間150例程度の、脊椎手術(椎間板ヘルニア、脊椎固定術、椎弓切除術など)を行っています。脊椎手術が可能な施設は、鳥取県西部地区では、当院と鳥取大学附属病院のみです。椎間板ヘルニア酵素注入療法「ヘルニコア」や坐骨神経痛に対する神経根ブロックなど保存的治療も積極的に外来で行っています。
4)当院は、躯幹用骨密度測定装置(DXA)を有しており、DXAと骨代謝マーカーを軸とした適切な骨粗鬆症診療を行っています。2021年から骨粗鬆症ロコモ検診も開始しています。
5)当科の整形外科スタッフは、常勤6名と非常勤1名です。日本整形外科学会認定施設であり、日本脊椎脊髄病学会認定医2名が在籍しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 100 1.47 6.34 2.00 67.93
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 61 1.23 2.90 4.92 67.39
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 22 0.77 4.55 0.00 40.23
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 21 4.57 21.76 0.00 72.24
K714 腸管癒着症手術 15 1.93 23.33 20.00 77.93
外科入院における件数上位5位までの手術件数です。

 近年の内視鏡外科手術の進歩は著しく、全国的にその数は増加しています。腹部に3~5箇所、10 ~ 20mm程度の切開を行い、腹腔鏡(ふくくうきょう)というカメラでお腹の中を観察しながら手術を行います。お腹に大きな傷を作らないので体にやさしく、美容的にも優れています。また、カメラで視る映像は実際よりも大きく(拡大視効果)、緻密な手術が可能となり、出血量も減らせます。このため、胃癌、大腸癌などの悪性疾患に対する手術にも取り入れられるようになりました。
 当院も、消化器手術の約70%を腹腔鏡で行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー) 49 2.06 6.20 0.00 76.90
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 42 1.14 3.00 2.38 63.55
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 39 1.41 8.54 2.56 76.92
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術(片) 等 15 0.80 19.27 0.00 77.07
K7981 膀胱結石摘出術 経尿道的手術 等 12 1.00 2.33 0.00 77.25
泌尿器科入院における件数上位5位までの手術件数です。

可能な手術
尿路性器癌、尿路結石、排尿障害など泌尿器科疾患全般に対する一般的な検査、手術(小児を除く)
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 等 51 2.20 7.37 0.00 32.92
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 等 38 3.08 7.47 0.00 31.08
K909-2 子宮内容除去術(不全流産) 等 18 1.61 0.11 0.00 32.11
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 14 1.00 4.21 0.00 52.36
K867 子宮頸部(腟部)切除術 10 0.20 1.10 0.00 45.30
産婦人科入院における件数上位5位までの手術件数です。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 等 43 2.44 1.37 0.00 68.35
K597-2 ペースメーカー交換術 29 1.14 8.24 0.00 83.59
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 等 21 1.24 3.62 0.00 75.57
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 14 3.00 10.43 0.00 81.79
K5462 経皮的冠動脈形成術(不安定狭心症) 等 14 0.29 5.79 0.00 72.07
循環器内科入院における件数上位5位までの手術件数です。

●心臓カテーテル治療の考え方
 心臓カテーテル治療の施行に際しては、「患者さんにとって本当に心臓カテーテル治療が必要なのか」、「長期的に見て冠動脈バイパス術の方がより良いのではないのか」ということを常に念頭に置きながら行ってきました。その結果、保存的に見る症例や冠動脈バイパス術に回す症例は他の施設よりも多いのではないかと思っています。また、「心臓カテーテル治療は出来るだけシンプルに」という方針で行っています。とは云っても及び腰になるのではなく、必要時にはハイリスク症例にも積極的に行っています。

●不整脈治療の考え方
 不整脈の中には治療を必要としないものも多く、この治療が「本当に必要なのか」「長期的に見てより有効な治療法はないのか」ということを常に検討しています。手順としては、
①不整脈の正体を明らかにする目的で長時間心電図や心臓電気生理的検査(EPS)を行います。
②その不整脈に対して適当と思われる方法を複数提示して患者さんと相談します。
③薬物治療またはカテーテル治療あるいはペースメーカーなどのデバイス治療を行います。
④治療後に経過観察を行い、長期的方針を立てます。
という流れになります。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 40 0.78 1.00 0.00 64.25
K616 四肢血管拡張術・血栓除去術 等 38 1.92 7.39 7.89 74.97
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 21 8.05 28.14 14.29 71.05
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建)) - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
心臓血管外科入院における件数上位5位までの手術件数です。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 46 1.09 17.07 41.30 81.85
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K1781 脳血管内手術( 1箇所) 等 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻 - - - - -
脳神経外科入院における件数上位5位までの手術件数です。ハイフン表記は10人未満の症例です。

最近の年間入院症例は約200~300例で、血管内手術を含めた手術症例は120例前後で推移しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 等 37 1.00 4.76 0.00 15.81
K309 鼓膜(排液換気)チューブ挿入術 34 0.41 1.00 0.00 3.94
K368 扁桃周囲膿瘍切開術(右) 等 15 0.00 5.67 0.00 45.87
K370 アデノイド切除術 10 1.00 1.00 10.00 9.20
K3382 鼻甲介切除術(その他) - - - - -
耳鼻咽喉科入院における件数上位5位までの手術件数です。

可能な手術
1.鼻、副鼻腔
内視鏡下副鼻腔手術、鼻茸切除術、鼻中隔矯正術、下鼻甲介切除術など
2.咽喉頭
  口蓋扁桃摘出術、アデノイド切除術、気管切開術など
3.耳
鼓膜チューブ留置術など
4.その他
顎下腺摘出術、耳下腺腫瘍摘出術、唾石摘出術など
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 46 0.02 1.17 0.00 76.41
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
白内障の手術を主に行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 内視鏡的胆道ステント留置術等 処置2なし 副傷病なし 68 1.37 7.36 4.94 80.09
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術等 18 1.00 6.26 0.00 75.32
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 14 1.14 2.00 7.14 72.29
06007xxx97x0xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他手術あり 処置2なし 11 2.38 11.44 12.50 78.44
060060xx9710xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 その他手術あり 内視鏡的胆道ステント留置術等 処置2なし 10 2.12 13.00 5.88 85.18
近年、内視鏡的治療は目覚ましく進歩しています。
 消化器内科における上位5位までの手術を示していますが、他にも治療内視鏡として食道静脈瘤硬化療法(EIS)をはじめ、内視鏡的食道静脈瘤結紮術(EVL)、内視鏡的拡張術、内視鏡的胃瘻増設術(PEG)など幅広く行っております。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの等 処置2なし 副傷病なし 19 2.37 8.68 0.00 72.47
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの等 人工腎臓 16 8.19 22.31 0.00 79.50
110280xx01x20x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 腹膜灌流 連続携行式腹膜灌流 副傷病なし - - - - -
110280xx03x10x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回等 人工腎臓 副傷病なし - - - - -
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回等 処置2なし - - - - -
腎臓内科入院における件数上位5位までの手術件数です。ハイフン表記は10人未満の症例です。

年間約80~100例の動静脈内シャント造設術や腹膜透析用テンコフカテーテル腹腔内留置術を当科で行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 29 0.50
異なる 16 0.28
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 20 0.35
異なる - -
入院医療費の支払制度(DPC包括医療費支払い制度)から見た入院患者数と保険請求した患者数割合の指標です。
入院の合併症として代表的な、会計上使用するDPC分類から4つ、患者数等を集計しています。
なお、「180040手術・処置等の合併症」は、国際的な疾病等の分類(ICD-10分類)の表現を用いた分類表現であり、主病名の治療よりも入院中に他の合併症の医療資源が優先された分類であり、当院は0.35%ありました。
その内訳のうち最も多いのは人工関節のゆるみ等(発生率:0.10%)、次に術後創部感染(発生率:0.08%)、後出血(発生率:0.03%)となっています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1083 1016 93.81
肺血栓塞栓症は、主に下肢の深部静脈にできた血栓(深部静脈血栓症)が血流によって運ばれ、肺動脈に閉塞を起こしてしまう重篤な病態です。手術後の安静臥位がそのリスクになると考えられており、これを予防するため適切な対策を行う必要があります。本指標は、「肺血栓塞栓症及び深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2017年改訂版)」(日本循環器学会等)に基づいて弾性ストッキングの着用、間歇的空気圧迫装置の利用、抗凝固薬などの薬物的予防等が行われた肺血栓塞栓症の予防の実施状況を集計したものです。当院では、対象の手術を施行した患者に対する予防対策の実施率は93.81%となっています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1314 1082 82.34
広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましいプラクティスとなります。また、血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。2014年度診療報酬改定から、血液を2か所以上から採取した場合に限り、2回算定できるようになっています。当院の実施率は82.34%となっています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
544 460 84.56
近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、各医療機関において抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)を組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。当院の実施率は84.56%となっています。
更新履歴
令和6年10月1日
令和5年度病院指標を公開しました。